【金融SEの働き方】土日出勤あり?深夜勤務も?実際の勤務スタイルを徹底解説

ブラックな印象を持たれがちなシステムエンジニアですが、中でも金融系のSEの働き方はどうなのか?という疑問にお応えします。

金融機関の社内SEとして働いていた私の経験談に基づいた内容になります。

目次

金融機関系システムエンジニアの働き方【勤務時間やスタイル】

金融機関と言っても、銀行、証券、保険などの業界があります(他にも信販、カード系ありますが割愛)。

基本的に金融機関の営業日はカレンダー通りです。カレンダーで平日なら営業日、休日祝日ならお休みです。

金融SEの平均残業時間

ITサービスに対する日本の考え方

少し概念的な話になりますが、日本はITサービスに対する考えが過剰(やらなくていいことまでやろうとする)です。

日本は「どんなにレアケースなバグでも、バグはNG!バグがあれば絶対に原因究明して対策しないとダメ!」という考え方が一般的。

ゆえに「コレやる必要ある?」と疑問に感じる業務がたくさんあります

金融業界はなおさら過剰で、承認や決済権限者のハンコ集め(通称、スタンプラリー)のようなあまり意味が感じられない業務がたくさんあるのです。

海外は

海外は「レアケースなら修正しなくてもいいよ。起きても再起動して直ればいいっしょ。とにかくダウンタイム(システムが停止している時間)を短くしてこうぜ」って文化です。

さらに、金融業界と慣ればシステム障害はあり得ない世界なので、

銀行・証券・保険、各業界の勤務スタイル

さて、各業界に勤めるSEの特徴は以下の通りです。

業界各業界のSEの特徴
銀行系ATM・口座・各種金融商品に関わる勘定系システムを主に開発・運用するSE
証券系株式や債券を迅速かつ安全に注文・約定・決済する勘定系システムを担うSE
保険系生命保険や損害保険などの複雑な数理計算を処理、長期に管理するシステムのSE

銀行業界に勤めるSEの働き方

銀行系SEの勤務時間を決めるのは取引時間です。結論からするとカレンダー通りですが、稀に深夜勤務や土日出勤もあります。

中枢システムは取引時間外にメンテナンスする

銀行の基幹系システムは取引のない時間帯でメンテナンス(機能のパワーアップ、仕様の変更など)するのが基本です。ゆえ、SEが働く時間は夕方~夜に偏ってしまいます。

銀行の取引時間は平日8:30~15:30の7時間で、銀行の窓口が閉じるのもこれと連動しています。銀行の取引時間をコアタイムと呼び、銀行系SEはコアタイムが終わってからが本番。

2018年から銀行の取引時間は24時間365日に

全銀ネット「モアタイムシステムのご紹介」より引用
全銀ネット「モアタイムシステムのご紹介」より引用

ただ、2018年の10月から取引時間を24時間にするべくモアタイムというのが導入されています。

これによって、24時間365日が取引時間になったので、各行はメンテナンス時間を工夫して調整しています。

モアタイムに参加していない銀行もあります
詳しくは全国銀行資金決済ネットワークを参考にどうぞ

証券業界に勤めるSEの働き方

証券業界の勤務スタイルや時間は銀行系SEとあまり大きく変わりません。

基本的に銀行も証券もマーケットが開かれている時間は同じだからです。

よって、取引時間外にシステムメンテナンスするので、土日出勤もあれば、深夜勤務あります。

保険業界に勤めるSEの働き方

保険業界は、銀行や証券ほど時間的制約はありません。

ただ、何十年と続く保険の契約内容や、お客様ひとりひとりの契約内容をシステムで管理しているので、システムの仕様変更で万が一でデータが飛んだりすると大変なことになります。

時間的制約は厳しくないものの、システムに関する変更作業がとても重大で責任感があります。

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