客先常駐型に多い底辺システムエンジニアの給料と年収が低い理由

底辺システムエンジニアの一番の悩みといえばお金。

正直、どれだけ勤務時間が長くてツライ労働環境でもたくさんお給料が貰えれば少しは納得いきますよね。毎日22時まで働いても年収で1,000万円もらえれば少しは気持ちが楽になります。

そこで、この記事では給与水準が高くない底辺SEについてこんなことを解説します。

  • 客先常駐型の底辺SEで給与は上がるのか
  • 新卒時の給与水準とそこからの上がり方
  • 底辺SEの給与水準が低い理由
  • 給与を上げるためにいますぐにやるべきこと

この記事を書いている著者は、もともと底辺SEとして働きその後、SIer、金融系SEになり現在はITコンサルタントとして働いています。

目次

底辺SEの給与水準が低い理由

底辺システムエンジニアから早々に抜け出すべき理由」という記事でも解説しましたが、IT業界のピラミッド構造がわかると底辺SEの給与水準が低い理由がわかります。

IT業界のピラミッド構造の最下部に位置するから

IT業界のピラミッド構造
IT業界のピラミッド構造

ピラミッド最上部:大手SIer

IT業界のピラミッド構造は上図の通りで、ピラミッド上部には大手SIerが君臨しており上流工程にあたる仕事を担っています。

大手SIerとは、NEC、富士通、日立、DELL、野村総研(NRI)、日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)などがあります。

ピラミッド最上部:中堅SIer(二次請け)

ピラミッド中部には中堅・中小SIerで、最上部の大手SIerから下請けされた業務を担当します。ウォータフォールモデルに沿って言えば基本設計・テスト設計から、場合によっては開発・テスト実施までこなすこともあります。

ピラミッド最上部:中小・零細SIer(三次請け)

そして、最下部に位置するのが中小・零細SIer(もはやSIと呼べるのかは微妙)です。

ピラミッド中部の中堅SIerから委託された業務をこなすのが主で、下手すると四次請けだった、なんてこともザラ。

底辺SEの仕事内容は金額相応?

ピラミッドの最下部に位置するのが底辺SEと解説しました。

底辺SEの仕事内容に踏み込んでみると、給与水準が低い理由が見えてきます。

  • 裁量がない
  • ゴールが見えない業務

裁量権はないが、想いは通せる

底辺SEの役割は”作業者”なので、裁量権はありません。

「僕はこの仕事をこうやって、もっと良くしたいんだ!!」という思いがあっても叶わぬ願いです。何度こんな想いになったことか・・。

もし、やる気があれば現場監督(元請けor二次請け)に想いを伝えて、少しは裁量を握らせてもらえることがありますが、大規模システム開発の現場ではほぼ無理です。

もはや何のためにこの仕事をやっているのかわからなくなる

なぜなら、大規模案件は「もはや、なんの案件かわからなくなってくる」からです。

二次請け、三次請けと仕事が降りてくると、仕事の本質が見えにくくなり、ゴールがわからなくなります。自分が案件のどの部分を担当しているのわからないのです。

裏を返せば責任を問われづらい仕事でもあり、納品物が納期に間に合わない・要件に合わないくても責任は元請けが背負ってくれます。

下請けのやらされ仕事だから

要するに、底辺SEは上流のSIerから言われた仕事をこなすだけ。いわゆるヤラサレ仕事です。

当時の私は給与をもらえるだけありがたい。クリエイティブな仕事じゃないから仕方ないよなーと諦めていました。

給与を上げたいならそれなりに責任感を問われて、自らの脳みそを使わないとダメだ!!と常々感じていました…。

底辺SEという自覚があるなら、いますぐに抜け出すべき

もしあなたが「自分は底辺SEかもしれない」という自覚があるなら、より適正な給与を受け取れる環境に進むべきです。

なぜなら、底辺SEの給与・待遇は上流で中抜きされている事実があるからです。

そして、いますぐにでも私と同じように底辺SEから抜け出して、あなたのスキルに見合った給与を獲得するべきです。

底辺SEが早々に抜け出すべき理由と、そのためのアクションは↓の記事で解説しています。

キャリアを積んで給料をあげるなら金融SEという選択肢も

システムエンジニアの中でも給料が高いのが金融系のSEです。

メガバンク系のSEであれば30代前半で年収1,000万円に到達することも珍しくありません。また、福利厚生もとても充実しており本体の銀行と待遇はあまり変わりがないのです。

ただ、担当するシステムによっては土日出勤もあり、基幹系システムの更改に携わる場合は深夜勤務もふつうにあります。

金融機関のシステムリリース作業は年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みなどの大型連休を使っておこなわれることがほとんどです。

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