システムエンジニアとプログラマーの違いはなに?
と聞かれたときに正確に答えられる人は多くありません。というのもつの職種には明確な定義がないからです。
システムエンジニアはプログラムを組めるのか?システムエンジニアにできて、プログラマーにできないことはあるのか?
この記事では解りにくいシステムエンジニアとプログラマーの違いについて解説します。
同じITエンジニアであり、協働して仕事するシステムエンジニアとプログラマーですが、その役割は全く違います。
まずは、この両者の違いについて解説します。
主に会社の情報システム部門で働く、社内SEと呼ばれるシステムエンジニアは、おおまかに分けると次の4つに仕事を担当します。
このうち、「ITを活用した経営戦略の推進」、「情報インフラの構築・運用・保守」、社内のヘルプデスク」では、必ずしもプログラミングスキルを必要としません。
「情報システムの構築・運用・保守」を担当している場合でも、実際の業務を外部業者のプログラマーに委託し、その窓口として働いている場合も多く、そういった方はプログラミングスキルが無くても勤まる仕事です。
関連:システムエンジニアの役割と3つの種類とは【SIer・社内・客先常駐型SEの違い】
システムエンジニアの仕事は、必ずしもプログラミングスキルを必要とはしません。
むしろ、情報システムに関する仕事を広く浅く担当するので、ITに関する広い知識が求められます。そのため、システムエンジニアは情報システムに関する「何でも屋」とも言えるジェネラリスト型な職種です。
さらに、システムエンジニアの中でも社内SEの場合は人事異動により他の部門の社員との入れ替えもあります。
管理職になるためのいちキャリアとして社内SEを経験させる事業会社では、ITスキルではなくマネージメントスキルをはじめとしたヒューマンスキルを身に付けるのがおすすめです。
プログラマーは、コンピュータで動作するプログラムを作成するのが仕事です。
プログラマーにも2種類あります。
プログラマーはプログラミングだけを担当する職種です。
そのため、中には作業者と言えるような方もいますが、本源的なプログラマーはプログラミングスキルに特化したスペシャリスト型な職種です。
プログラマーの仕事は課題を解決するためのプログラムを作成することです。なお、プログラミングスキルの習得には時間がかかるうえ、自分の思い通りのプログラムが組めるようになるには多くの経験も必要とします。そのため、本来プログラマーは専門性が高い職種です。
ただし、定年まで専門家として仕事をされているプログラマーは多くありません。ITエンジニアとしての経験や知識を活かして、システムエンジニアなどの仕事に移る方もいます。
専門性の高いプログラマーに向いている人の特徴は、一つのことを追求できる方です。また、課題を解決する方法をイメージし、それをコンピュータで実現するために、論理的な思考と想像力も必要です。そして、プログラミングスキルの習得には時間がかかるので、一つのことを長く続けられる正確の方が向いています。
このように、求められる特徴がシステムエンジニアとはかなり違うことから、プログラマーからシステムエンジニアになったとしても、うまくいかないケースもあります。
社内SEは、ITエンジニアの中でも特殊な職種と言えます。
それは、当該事業会社の社員としての役割とシステムエンジニアの役割、両方を求められるからです。
このような社内SEの仕事の特徴を、役割が解りやすいプログラマーとの違いを使って解説します。
先ほど、システムエンジニアの役割を、情報システムに関する「何でも屋」と説明しましたが、これは社内SEにもあてはまります。
社内SEの代表的な仕事と言えば
ITスキルと直接関係しない仕事もたくさんあります。
中には、自分でプログラムを書けてしまうスキルの高い方もいますが、全くプログラムを書かないシステムエンジニアも珍しくありません。そのため、プログラムスキルは必ずしも必要としません。ただし、全く関係が無い訳ではないので、プログラムがどうやって動作しているか、また、障害が発生した場合の対処方法などの知識は必要です。
情報システムに関することなら何でもやるシステムエンジニアに向いている人は、いろいろな立場の人とコミュニケーションが取れる社交性を持ち、情報システムに関係するIT技術に広く浅く興味を持てる方です。
関連:【社内SEの魅力】システムエンジニア(SE)の中でも魅力的と言われる5つの理由
これまで説明したように、システムエンジニア、特に社内SEは、情報システムに関する「何でも屋」で広く浅く、いろいろな仕事を担当するジェネラリストです。それに対してプログラマーは、プログラム作成に特化したスペシャリストと言えるでしょう。このように、いっしょに働くシステムエンジニアとプログラマーは、同じITエンジニアでも求められる役割が違います。
もし、社内SEを目指すなら、IT技術を広く浅く学ぶのが基本です。また、コミュニケーションやマネージメントスキルといった、ヒューマンスキルにも関心を持ちましょう。
]]>システムエンジニアの仕事でも、特に社内SEの仕事は、ITエンジニアの中でもブラックな環境が少ない仕事の一つです。
しかし、全ての社内SEの仕事がホワイトな仕事か、というとそうではありません。実は、ブラックな仕事だったというケースもよくあります。
この記事では、システムエンジニアの中でも社内SEがブラックと言われる3つの理由について紹介します。
数あるシステムエンジニアの職種の中でも、社内SEはホワイトな仕事だと言われています。
他のITエンジニアの仕事に比べて残業が少なく、さらに仕事のプレッシャーが少ないことが主な理由です。しかし、比較的ホワイトと言われる社内SEの仕事でも合わない人がいるのも事実。
結論からすると、コミュニケーションに苦痛を感じる人はやめとけ、と言わざるを得ません。
システムエンジニア、特に社内SEの仕事がホワイトだと言っても、毎日定時に帰れるとは限りません。
担当する仕事が遅れたり、何からの障害が発生した場合は解決するために他のエンジニアをベンダーコントロールしながら残業したり土日に出勤することもあります。
上記のような仕事を自分の役割だと意欲的に取り組めるならブラックと感じませんが、意欲的に取り組めずやらされていると感じている場合はブラックな仕事に感じることは間違いありません。
社内SEの仕事は、実は性格による向き不向きがはっきりと出る仕事です。
社内SEの仕事がITに関する全ての業務を担う「何でも屋」だという点と関係しています。というのは、社内SEは同時に複数の案件に対応することは珍しくありません。しかも、電話による問い合わせも多く、関係者とのコミュニケーションも重要な仕事です。
そのため、関係者と調整しながら、いろいろなことを同時に進められる社交性の高い方にとっては取り組みやすくやりがいを感じられる仕事です。しかし、何でも完璧にやりたいと思っている几帳面な方にとっては不満に感じる点が多くあるでしょう。
派遣のプログラマーから社内SEに転職できた方は、社員としての安心感や残業が少ない点、また、ある程度自分の裁量で仕事ができる点から、ホワイト職場だと感じます。
しかし、そのようなホワイトな職場にもかかわらず、プログラマーの仕事に戻ってしまう方が少なくありません。
社内SEの仕事は、ブラックではないものの予算管理や文書管理など、エンジニアにとって煩わしい仕事がたくさんあります。社内SEの仕事は比較的ホワイトですが、全てのエンジニアに向いている仕事とは言えません。
何でも完璧にやりたい!自分は几帳面な性格だと感じている!
社内SEの仕事内容は幅広いため自分ひとりで完ぺきにこなすことは不可能です。よって、なんでもかんでも自分ひとりで完ぺきにやりたいという几帳面な方はやめとけ!とお伝えします。
社内のITサービスに関するヘルプデスクの仕事は社内SEの仕事の大きな割合を占めています。
しかし、こちらの都合を無視して鳴り出す電話は、作業を中断させ新たな仕事を作るやっかいな存在です・・。
さらに、ヘルプデスクの仕事は、人に説明するのが苦手という方にとってはかなり難しい仕事です。
電話の応対でミスしてしまい、それが原因で電話に出るのが苦痛だと感じる方もいます。しかし、社内SEの仕事はコミュニケーションで成り立っているので、電話に出ない訳にはいきません。この電話に対するプレッシャーが(一部の人にとっては)ブラックだと感じさせてしまうのです。
何でも完璧にやりたいエンジニアなら、自分が専門としている技術を深く追求したいと思うことでしょう。しかし、社内SEは所属する企業のITに関係することなら何でもやります。ITに関するあらゆることに対応しなければなりません。
完璧を求めるあまり、自分が関わる技術を追求していたら、いくら時間があっても足りません。
そのため、自分はよく解らないものの、外部の専門家に任せるといったことがよくあります。
実際、社内SEのリソースでまかないきれない仕事は客先常駐型のSEを抱えている会社に発注します。そして、プロジェクト化して進めることが一般的なのでベンダーコントロールを含めたマネジメントスキルが必要になるのです。
エンジニアを続けるモチベーションは人によっても違いますが、新しいスキルを習得し、それで問題を解決できたという達成感ではないでしょうか。しかし、一般的な企業の情報システムで、最新のIT技術を導入することは稀です。そのため、なかなか最新のIT技術に触れる機会がありません。
さらに、情報システムや情報インフラは、不具合が発生すればさんざんクレームを言われるものの、それを解決できても誰にも自慢できません。
また、ヘルプデスクの仕事は、毎日同じような仕事の繰り返しで、煩わしい事務の仕事もたくさんあります。そのため、システムエンジニアの仕事にやりがいを感じられない方もいます。これも、社内SEがブラックと感じられる原因の一つです。
ブラックな職場で苦労されているITエンジニアから見れば、システムエンジニア、特に社内SEの仕事はホワイトな恵まれた職場です。
しかし、この仕事に合わない方もいます。そして、そういった方が、ホワイトな職場だからと無理して勤めれば、ブラックな職場にもなりえるのです。
社内SEは、この仕事に向いている性格の方にとってはホワイトな職場ですが、向かない性格の方にとってはブラックな職場にもなります。もし、社内SEを目指すなら、自分の性格が社内SEに向いているかを見極めましょう。
とはいえ、社内SEが嫌に感じる場合は客先常駐型SEに下るしかありません。客先常駐型SEは早々に脱するべき理由があるので↓の記事を読んでみてくださいね。
]]>システムエンジニアの中でも比較的ホワイトな職種とされているのが社内SE。
社内SEとは自社内の情報システム部に所属するSE(システムエンジニア)で、業種の数だけ種類があります。例えば、メーカー系の社内SE、食品会社の社内SE、製薬会社の社内SE…といったように。
SIerやSESで働くSEとは異なり、客先常駐ではなく自社で勤務するスタイルでしたね。
社内SEには、比較的残業が少なく、その気になればいろいろなIT技術が学べるなど、多くのメリットが挙げられます。
今回は、システムエンジニアのなかでも社内SEが魅力的と言われる5つの理由についてご紹介します。
システムエンジニアのやりがいは、利用者の課題を解決する情報システムの開発の企画から完成まで関わり、利用者に感謝されることです。
さらに、情報システムの開発を通じて、幅広いIT技術の知識が得られ、ビジネスマンとして必要とされるコミュニケーションやマネージメントといったスキルも習得できます。
一方、プログラマーなどの一般的なITエンジニア(上手の最下部)のやりがいとは、これまで常にやったことのない新しいことにチャレンジできることです。
そして、それによって自分が成長できたことを実感し、さらに難しい技術に挑戦してみようと思うことでしょう。
とはいえ、残念ながら多くのITエンジニアは自分でやりたい仕事は選べません。その理由は下の記事で詳しく解説しています。
社内SEはSIerや人材会社などのSE(客先常駐SE)を管理する立場にあります。
上図の一番左(この例では金融機関となっていますが)に位置するのが社内SEです。
社内SEのメリットは残業が少なく、納期などのプレッシャーも少ない点です(これは一般のシステムエンジニアと比較して)。
さらに、情報システムに関していろいろな提案をする立場であり、自らが企画した提案が効果を発揮する瞬間に立ち会えるのも大きなメリットです。
社内SEがもつ5つの魅力を解説します。
かつてのITエンジニアは、無理なスケジュール・納期に追われて、長時間の残業が当たり前なほどブラックでした。
しかし、システムエンジニアのなかでも特に社内SEは、仕事のスケジュールを基本的に自分で決められるので、比較的残業の少ない職種です。
また、トラブル対応のために休日に出勤したり、深夜におよぶ仕事もあります。
しかし、休日出勤が必要だった場合は代休が取れるうえ、一か月の残業時間を自分で調整できます。そのため、残業が多いとされるITエンジニアの中では、かなり魅力的な職種と言えるでしょう。
社内SEの仕事は、ITに関する何でも屋と言えるほど、いろいろな役割が求められます。
上記を実現するためには他の専門的なエンジニアとの協働も欠かせません。さらに、
ただし、会社によっては古い情報システムを使い続けていることもあり、新しい技術に触れられない環境も中にはあります。その場合でも、社内SEなら仕事に応用できる新しい技術についてのチェックは怠らないようにしましょう。
日本の会社の多くでは、複数の部署を経験することで自社の業務内容を学び、昇進していく人事制度が一般的です。
しかし、このやり方は時間がかかるうえ、多くのことを吸収できる若い時期に学べるとは限りません。
その点、社内SEは情報システムのサポートを通じて業務知識を学べます。そして、その業務知識とITを活用し業務を改善できれば社員から感謝される点が魅力です。
そのうえ、業務に精通し改善した実績があれば、将来の幹部候補として期待されることでしょう。
ビジネスにおけるマネージメントとは、人・物・金・時間といったリソースを活用し、事業をうまく運営することです。
しかし、若いうちは、自由にできるリソースが限定されているので、マネージメントを学ぶ機会は多くありません。
しかし社内SEは情報システムを開発・運用していくうえで、
など、マネージメントを学ぶ機会がたくさんあります。ぜひ、社内SEでマネージメントの基礎を学び、管理職へとキャリアアップを目指しましょう。
多くのプログラマーは、開発するシステムの仕様や納期など、業務に関わるほとんどことを発注先に決められてしまいます。
しかし、社内SEを含むシステムエンジニアは、自分の仕事を自分の裁量でやれます。これが、比較的残業が少なく、納期のプレッシャーが少ない、といった社内SEのメリットに繋がっています。
ただし、だからと言って自分がやりたい仕事だけを選んでやれる訳ではありません。エンジニアにとっては面倒な予算管理や文書管理といった事務処理も必要ですし、関係者に納得してもらうためのプレゼンテーションも大事な仕事です。
これまで解説したように、社内SEの仕事は、他の業務に比べて残業が少なく、またプログラマーなど専門性の高い仕事の多いITエンジニアの職種の中でコミュニケーションやマネージメントのスキルが重視される仕事です。
ただし、システムエンジニアの仕事は、会社によってかなり違っています。具体的な仕事の内容をよく聞いたうえで、今回解説した社内SEの仕事にメリットに魅力を感じる方は、ぜひ、挑戦してみてください。
]]>システムエンジニアを目指すためにできることの一つに読書で学ぶことがあります。
実はSE志望の学生にとって、読みやすくて且つタメになる本はたくさんあります。
むしろどれから読めば良いのか、あるいは何から勉強すれば良いのかわからなくなりますよね。
この記事では、悩める学生向けに、
を紹介します。
SEになるために学ぶべき4つのことは、大きく2つに分類できます。一つはSEという仕事について学ぶこと、もう一つは専門分野を学ぶこと。
それでは順番に見ていきましょう!
SEの全体像と基本
SEに必須なスキル
SEを目指すなら、SEがどのように働いており何のスキルを求められるのか、つまり『システムエンジニアとは何者か』を学ばなければ話が始まりません。
IT業界の入門書と呼べる本は数多あります。
中でも特に読みやすく、SEについて簡単に知ることができる2冊の本を紹介します。
SEとして働くためには、まずSEとは何かをしっかりと学びましょう。
SEに必要なスキル、スキル形成、リーダーシップやチームワーク、マネジメントスキルに加えてSEとしての心構えなど、働く前に知っておきたい情報が全て詰まった一冊があります。
何も知らずにSEの世界に飛び込むのと、ある程度イメージを確立させてから一歩を踏み出すのとでは、気の持ちようが大いに変わってきます。
『SEの基本 この一冊で全て分かる』は読んでおいて損はないでしょう。
当ブログでは本を読まなくてもSEがわかるように、ていねいに解説していますので関連記事も読んでみてくださいね。
前述の『SEの基本 この一冊で全て分かる』と内容が重複するところもありますが、この本ではSE必須のスキルが更に細かく解説されています。
ITエンジニアのプロ中のプロが、SE必須の基礎知識を、図解付きで各20テーマにわけて説いています。
ITの技術的な面だけでなく、マネジメントスキルやヒューマンスキルのように、学校ではなかなか教えてもらえないことも解説されているのが本書のおすすめポイントです。
若手エンジニア向けとされていますが、中堅エンジニアにとっても学べる一冊。キャリアアップした後も、ふとしたときに役に立つ一冊かもしれません。持っていて損はないです。
『若手ITエンジニア 最強の指南書』
なお、SEに関する志望動機の考え方は「システムエンジニアを目指すときの志望動機の考え方【好印象なESが書ける】」という記事で解説しています。一緒に読むと理解が深まるので読んでみてくださいね。
プログラムの仕組み
AIなどの最新技術
SEとは何たるかを学んだあとは、業界の専門知識を学習しましょう。
コンピュータに関するトピックは難しいものが多く、全ての知識を網羅することは容易ではありません(というか、無理です笑)。
専門分野の学習は、就職活動にも入社後にも役に立ちますよ。
SEとしての働き方や心構えを学んだら、次はプログラムの仕組みについて学ぶと良いでしょう。
プログラムの裏側まで学ぶ事ができる著書『プログラムはなぜ動くのか〜知っておきたいプログラムの基礎知識』では、CPUやメモリーといったコンピュータについての基礎知識から、プログラムはどのようにメモリーを使っているかなどの仕組みまで学ぶことができます。
プログラミングの技術書ではなく解説本なので、IT業界を志す学生は読んでおいて損はないでしょう。
今現在、AI事業は急成長しています。
学生のあなたが一流のシステムエンジニアとして活躍するときには既に、AIはごく身近なものになっているかもしれません。そして、これからは人工知能や機械学習について詳しいエンジニアが重宝される時代が訪れます。
事実、10年前はフィンテックという言葉が出始めたばかりでしたが、最近はみじかなものになってきましたよね。
エンジニアとして自分の価値を高めるためには、時代を先取りして情報を得ていく心意気が大切です。
将来を見据えて、今から人工知能について見識を広めていきましょう!
AIに関する書籍は様々にありますが、まず初めは概要を掴むために、易しい内容の一冊を選ぶと良いでしょう。
『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』では、自ら学習して成長する力を手に入れた次世代ロボットは、私たち人間の社会にどのような変革をもたらすのか、AIは人類を滅亡させるのか…といったキャッチーな話題を元に、人工知能について解説しています。
以上
]]>システムエンジニアになるのに資格は特に必要とされません。
しかし、システムエンジニアの仕事は、
などのスキルが必要です。
そこで、これからシステムエンジニアを目指す方のために、システムエンジニアに必要な知識やスキル、そして、それを学ぶためにぜひ取得してほしい資格についてご紹介します。
プログラマなどのITエンジニアと同じように、システムエンジニアになるために必要な資格はありません。
しかし、情報システム全般に関する知識は必要とされます。
そのため、システムエンジニアを目指すなら、まずは知識を習得せねばなりません。まずは、システムエンジニアとして働くために学んでほしい知識やスキルについて解説します。
システムエンジニアの仕事を一言で表すなら、ITに関する何でも屋です。
特定のIT技術に関する深い知識やスキルではなく、広く浅く、そして適格にポイントを押さえた知識が求められます。そのため、IT業界でよく使われる言葉の意味くらいは最低限知っておきましょう。
なお、システムエンジニアとは、プログラマーやインフラエンジニアなど多くのIT技術者と協力し、情報システムの開発を進めたり、安定して動かすのが仕事です。
そのため、そういった専門家と技術的な話ができなければ、システムエンジニアの仕事は勤まりません。
加えて、システムエンジニアは技術的な話を分かりやすく利用者や顧客に説明しなければなりません。専門家のように詳細を学ぶ必要はありませんが、自分の扱う情報システムで使われている技術については、誰にでも解説できる程度の知識を身に付けましょう。
システムエンジニアの重要な仕事は、利用者や顧客のメリットになる情報システムを提案することです。
そのためには、
上記のような力が必要になります。ゆえに、利用者や顧客と対等に話すための業務知識が必要なのです。
なお、優れたシステムエンジニアは顧客の業務をよく理解しており、そのうえで業務の課題を解決できる情報システム・サービス・ソリューションを提案します。
もしあなたが社内SEとして自社の情報システムの開発や維持に関わるのなら、一般社員の仕事を理解し、ITを活用して課題解決できるシステムを提案しましょう。
先ほど解説したようにシステムエンジニアは、
の間で仕事をします。
両者が納得できるように不具合の調整、折衝や交渉することがのが多いことから、コミュニケーションスキルは必須といえるでしょう。
大規模プロジェクトを問題なく進めるためには、マネジメントスキルも必要です。
チームメンバーや部下、委託先の社員を統率する力も求められます。
システムエンジニアとして働くなら、エンジニアに必要とされる技術的な知識やスキルだけにこだわらず、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルといったヒューマンスキルにも関心を持ちましょう。
システムエンジニアの中でも社内SEは、最新のIT技術を学んだり使う機会が限られています。
ITの世界は進歩が速く、社内に閉じこもっているとあっという間に時代から取り残されてしまいます。そうならないために、積極的に学ぶ習慣を身に付けましょう。
とはいえ、目標無しに勉強するのは、誰にとっても苦痛です。そこでITに関する知識を学ぶために活用したいのが情報関連の資格試験です。
基本情報技術者試験は、IPA独立行政法人が実施している情報処理に関する国家資格で、ITエンジニアとして必要な基礎的な知識や技能を持ち、それを仕事で活用できることを認定する試験です。
試験の出題範囲はITに関する全般に及び、難易度はそれほど高くないことから、これからシステムエンジニアを目指す方がITの幅広い知識を学ぶのにちょうどいい試験です。
なお、基本情報技術者試験は多くの参考書や問題集が出ているので活用してください。会社によっては試験費用を負担してくれる制度があるのでチェックしてみましょう。
IT技術者(システムエンジニア)として成長するには日々学習し続ける習慣が欠かせません。
必要な知識を仕事で積極的に習得し、スキルを身に付けましょう。そして、学ぶための目標としたり、自分がどれだけ学んだかチェックするために、ぜひ、資格の取得にも挑戦してみてください。
]]>
システムエンジニアは、ITに関係する仕事を表す便利な言葉として、企業の求人などによく使われています。
そのため、同じシステムエンジニアの仕事のはずが、全く違う仕事だった、ということが珍しくありません。そういったシステムエンジニアの種類について解説します。
システムエンジニアは、ITエンジニアの職種の一つで、何か特定の業務を専門に担当する職種ではありません。そのため、定義があいまいです。
人によっては、
と言ったりします。
これは、システムエンジニアの仕事範囲が広いことが原因です。
ですから、まずはシステムエンジニアの仕事の特徴について解説し、様相をしっかりと理解してみます。
システムエンジニアとは、情報システムに関する仕事の全般に関わるエンジニアです。
しかし、
それぞれの立場でエンジニアに求める役割は異なります。
具体的には、
以上から、同じシステムエンジニアでも、担当する仕事が大きく違ってしまうので定義があいまいになってしまうのです。
先ほど解説したように、システムエンジニアに求められる役割は一つではありません。そして、情報システムに対する考え方も会社によって違います。
そのため、システムエンジニアの役割は会社によって違うと考えてもいいくらいです。
とはいえ、ある程度分類するとこは可能です。
例えば、情報システムの開発を請け負う会社、情報システムの維持を請け負う会社、情報システムを運用する立場の会社、それぞれのシステムエンジニアの種類で分類すると、解りやすいでしょう。
先ほど解説したようにシステムエンジニアは会社によってその役割が違ってるくらい幅の広い職種です。
そのため、システムエンジニアの求人を紹介されたものの、以前聞いた仕事と全く違っていた、ということも珍しくありません。そこで、先ほど解説した分類に従い、システムエンジニアを3つの種類に分けて解説します。
企業向けに情報システムの開発を請け負うSIerでは、昔から上位のエンジニアがシステムエンジニアで、下位のエンジニアがプログラマーと分類されていました。具体的には、プログラマーとして入社し、いろいろなプロジェクトで経験を重ね、プロジェクト全般を仕切るシステムエンジニアにステップアップします。
ただし、最近は、営業が受注した仕事を、単に下請け企業に仕事を発注する立場の社員をシステムエンジニアと呼ぶケースがあるなど、同じSIerでも役割が変わるケースがあります。
多くの企業で使われている情報システムは、完成したら納品して終わりではありません。当初想定していなかった使い方に対する修正や、様々な環境の変化に伴う改造など、必要に応じてメンテナンスされていくのが一般的です。そして、社内でそれを担当できるシステムエンジニアがいない場合に任されるのが客先常駐SEです。
なお、客先常駐SEと言っても、実際にはプログラマーやインフラエンジニアであり、情報システムの全般を担当できる訳ではありません。さらに、新卒で入社したばかりの素人同然の新人を客先常駐SEとして派遣し、その職場で経験を積ませる、といった会社もあります。
会社の情報システム部門に所属する社員のことを社内SEと呼びます。
なお、情報システム部門と言っても、自社でシステム開発を積極的にやっている会社もあれば、仕事は実質パソコンの設定のみといった会社もあるなど、情報システム部門に求められる役割は会社によって違います。そのため、社内SEと言っても、1人でシステムを開発できる高いレベルの人から、パソコンのヘルプデスクができれば十分というケースもあり、求められるスキルやレベルには大きな差があります。
また、Webシステムのサービスを提供している会社が増えていますが、そのような会社の中には、Webシステムの開発を担うシステムエンジニアを活用している会社もあります。
今回紹介したように、システムエンジニアには3つの種類があり、それぞれ担当している役割が違います。
さらに、社内SEの役割は会社によっても違うので、システムエンジニア募集の求人だからと言って、それが自分のイメージしている仕事と一致するとは限りません。
もし、社内SEに応募したいと考えているのなら、ぜひ、その仕事の内容を聞いて、自分がやりたい仕事かどうかをチェックしましょう。
]]>情報化が進む社会においてシステムエンジニアの需要は高まっています。
その反面、IT業界は人手不足に陥っており、できるだけ優秀な人材を獲得するべく企業は採用活動に力を入れています。
この記事では、システムエンジニアを志望しているあなたに向けて「面接やエントリーシートで好印象を与える志望動機の書き方」を解説します。
ポイントは2つで、志望する「理由」と「意欲」です。
それでは、わかりやすく解説します。
一見、理系学生向けのイメージが強いシステムエンジニアですがそうとも限りません。
プログラミングのような理系的要素もあれば、プロジェクトマネージャーのようにコミュニケーションが中心で、文系的な能力が求められるのもシステムエンジニアの特徴です。
意志を明確に伝えるために2つの軸で考えることで、企業へのアピールにつなげます。
説得力のある志望動機を書くために必ず押さえておきたいことは、システムエンジニアを目指している理由を明確に伝えることです。
理由は様々あるはずなので、まずは一心不乱に書き出してみましょう。
次に、システムエンジニアになったら何をやりたいのか、何を成し遂げたいのかという想いも想像してみましょう。
というように、『何をやりたいのか』が分かったら、それをやりたいと思った理由やきっかけについても話せると、志望動機の説得性がグッと増しアピールに繋がります。
↓の「金融SEのやりがい」は参考になりますので、ぜひお読みください。
システムエンジニアとして働ける企業はたくさんあるので、その企業のシステムエンジニアとした働きたい理由を伝えることは説得力を持たせるためにも大切です。
企業に就職したい理由を伝えられるようにするために、緻密な企業研究を行ってからその企業独自の強みや特性を知りましょう。
SEを目指した理由や働く目標、どんな強みが活かせられるのかの3点に、リサーチした企業の特徴を絡めて話すことができれば、説得力のある理由を説明できます。
考える際は、待遇や福利厚生面も気にしてみましょう。
『理由』を伝えられたら、次に『意欲』を示すための言葉を考えます。
ポイントは、
という2点を伝えることです。
志望動機では、入社したら何を成し遂げたいのかという将来の展望も一緒に語りましょう。
企業が人を採用する際に重要視するポイントは「入社後、利益に貢献してくれる人材なのか否か」です。
そのため、入社後の意欲はもちろん、あなたを採用するメリットを見せられるかどうかは重要なポイントです。
綿密な企業研究で分かった企業の特徴と、自身の展望と強みを絡めて述べましょう。
学生時代の講義やサークル・クラブ活動、学祭などのイベントを通して培ってきたスキルや経験を企業にアピールしましょう。
この時大切なのは、具体的なエピソードと共に語ることです。そのエピソードを通して、あなたは何を学んだのか、そしてその経験をどう活かすことができるのかを完結に伝えられるようにしましょう。
即戦力になるスキルがない文系学生でも、SEとして働くために有用な経験はたくさん伝えられます。
システムエンジニアという職業は、ITスキルやプログラミング能力の他に、論理的な思考力やコミュニケーション能力が求められます。
実践的なスキルはなくても、ITスキル以外で活かせられる経験を伝えることで、採用担当者に誠実さや前向きな姿勢を見せることができます。
システムエンジニアは非常にやりがいのある仕事です。
自身の手がけたアプリやソフトウェアが実際にリリースされる達成感や、日に日に洗練される自身のスキル、仲間と試行錯誤して1つのモノを作り上げる高揚感は、きっとシステムエンジニアでしか体験できないでしょう。
この記事が志望動機の書き方の参考になりましたら幸いです。
]]>近年、社会の情報化と働き手の減少から、システムエンジニアの採用枠が増えています。未経験エンジニアの採用が盛んになっている一方で、まだまだ優良企業では採用倍率は高いままです。
せっかくシステムエンジニアを目指すのなら、理想の職場で働きたいですよね。そのためには、学生時代から将来システムエンジニアとして働くためにやっておくべきことが多くあります。
学生時代の内にどれだけ準備と経験を積んだかどうかが、内定の鍵です。
そのために、この記事ではシステムエンジニアを目指す学生がやっておくべき3つのことをまとめました。
それでは順番に見ていきましょう。
そもそもSEは技術職です。
企業の中には、完全未経験者でも応募可能としているところもありますが、倍率の高い会社であれば技術面は必ず見られます。
そのため、学生のうちに自分のスキルを高めておくと良いでしょう。
余力がある学生はプログラミングを積極的に学んでみましょう。プログラミングを学ぶことで、自分の適性を確かめる良いきっかけにもなります。
就職前に知識を入れておくことで、就職後の研修に余裕を持ってついていくことができ、違和感なくスムーズに業務をスタートできます。
プログラミングの学習は独学からスクールまで多岐に渡ります。おすすめは自宅で気軽にできるプログラミングスクールです。
Word、Excel、Access、PowerPointなどのソフトはOffice系ソフトと呼ばれています。
これらのOffice系ソフトですが、意外と使えない学生がいるのも事実。
特にExcelは毎日と言っていいほどで企業で活用します。関数、マクロ、データベースなど難しい機能も多くあるので、学んでおいて絶対に損はありません。
余裕があればOffice系の資格であるMOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)を取得してみるのもおすすめです。
今回記事では紹介していませんが、
・ITパスポート
・基本情報技術者試験
の2つは、IT業界で働く人には必須と言われている資格です。一朝一夕の努力での突破は難しいですが、取得していると大きなアピールになりますよ。
SEを目指す学生は、IT系のニュースも積極的に取り入れるようにしましょう。
知識の多さは就職活動にも、就職後にも有利です。
IT系ニュースを専門的に扱っているサイトを、通学中や寝る前などの隙間時間に読み進めるだけでも力になります。ニュースを読んでみて、気になる用語や知らないトピックが出てきたら調べてみることも良いでしょう。
SEを目指す学生におすすめのニュースサイトはITメディアや日経クロステックなどがあります。
技術的なトレンドに敏感な人は、SEとして重宝されますよ!
現役のシステムエンジニアや、目指している人と横のつながりを持っておくことは就職活動で有利に働きます。
人脈を作るためにできることは2つあります。
座談会やセミナーでは現役システムエンジニアや企業の方の話を自分の耳で聞く絶好のチャンスです。
実際にSEとして働いた感想や業務内容は、なかなか普段の生活では知ることができません。就職面接のコツやおすすめの企業などを聞くことができれば、他の就活生よりも一足先に就活が進められますよ。
他に、プログラミングスクールであれば、同じくSEを志す学生と互いに励まし合いながら勉強ができます。就活に役立つ、思いがけない情報をゲットする場になることもあるかもしれません。
現場の声を聴くとSEの適正が見えてきて、自分にあってるのかどうか?という判断軸が見えてきます。
SEを抱える企業にインターンシップへ赴くことも大切です。
短期インターンと長期インターンがあるため、都合の良い日程を選んで、ぜひ足を運んでみましょう。
同じ参加者と仲良くなることや、そこの社員に顔を覚えてもらうことは強力なコネクションに繋がります。
人脈を作るためだけでなく、実際に業務を体験することは緻密な企業研究に繋がります。気になる企業があったら忘れずに応募してみてください。
]]>金融系の社内SEに興味があるけど、どうやったらなれるのか分からない。
この記事ではこんな疑問にお答えするべく、元金融系SEだった筆者が体験談を語ります。
記事を読んで分かることは以下の通り。
「金融SEってなに?」「どんなことするの?」と疑問に思われている方は『金融系のシステムエンジニアってなに?新卒者でも分かるように徹底解説』という記事をはじめにお読みください。
金融系SEの就職先は大きく3つに別れます。
読んで字の如く、金融機関を事業としている会社に入社します。
金融業界と一言で言っても業種がたくさんありますが、こんな業界にある会社に入社します。
わかりやすい例で銀行の場合、こんなルートで金融系SEになれます。
難易度は①が最も難しいです。
というのも、銀行員で情報システム部に行くには総合職(法人・個人営業)の枠で採用され数年経験を積んだ後に配属されるからです。
例外的に、IT専門コースとして銀行員でありながらも職種はIT専門(SE)という銀行もありますが数は少ないです。
②は金融SEの定義から少し外れるかもしれません。
昨今のデータマート・DWHなどの考え方からデータサイエンティストやAI開発者、ディープラーニング設計者を採用する銀行が増えています。大学院で専門的な経験を積んでいるならぜひ応募してみましょう。
③は最もオーソドックスな金融SEの就職法です。
三菱UFJであれば「三菱UFJインフォメーションテクノロジー㈱」に入社します。社内の情報システム部が分社化されたイメージです。
三井住友グループ傘下にもシステム子会社がありますが、分社化されたイメージというよりは個別のシステム会社という毛色が強く、「さくら情報システム㈱」「㈱さくらケーシーエス」があります。ちなみに、三井住友銀行内部のシステムは日本総合研究所が大きくサポートしています。
福利厚生がとても充実していること、法令遵守の姿勢が強いのでブラックな労働環境から脱しつつあること、社内SEの頂点であることがあげられます。
詳しくは『社内SEの中でも金融系がよいと言われる6つの理由|待遇・福利厚生・キャリア』という記事で解説しています。
金融機関をお客さんにする金融系SEです。
金融機関から業務依頼され要件を満たしたシステムを開発・納品します。いわゆるシステムインテグレーター(SI)を事業にする会社で、メーカー系もあります(こういった会社をITベンダーと呼びます)。
例えば、NTTデータ、IBM、NTTコミュニケーションズ、富士通、NEC、日立、東芝、野村総研、NSSOL、CTC、JRI、ISID、日本ユニシス、SCSKなど・・・あげるとキリがありません。
金融系SEになりたい場合は、金融に強い会社に就職するのが鉄則。
金融系に強いITベンダーは自社で銀行の心臓部である勘定系システムを開発しています。
例えば、
他にも、野村総研(NRI)、日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)も金融系に強いイメージがあります。
最後は、監査法人やコンサルティング会社に就職して金融SE(?)に就く方法です。
具体的な会社は、
といったところでしょう。戦略系コンサル(戦コン)はあえて挙げていません。
実は「?」をつけたのには理由があり、監査法人やコンサル会社はSEより上流工程の仕事を担当することが多いからです。
具体的には、クライアント(この場合金融機関)のIT戦略を考えたり、クライアントが勘定系システムを更改するときに共同でリサーチしたり、という仕事をします。
つまり、ゴリゴリ手を動かしてプログラムを書いたりシステム設計・開発するというよりは、戦略・企画的な業務がほとんどになります。
しかし、最近はコンサルティング会社がSI領域にも手を伸ばしています。
実際、コンサル大手のアクセンチュアはオペレーション部隊を抱えており、システム運用チックな業務を引き受けられる体制になっています。
(裏を返せば、オペまでやろうとしているから人手が足りていない状況でもある)
難易度が高いと申し上げましたが、最終的には金融機関の社内SEになるのがおすすめです。
IT業界は構造的に、お客さん側(発注者であるユーザー企業)が最も強い権限を有しています。これが大きな理由です。
発注者はお金を持っており、案件をリードする決裁権も有しています。
ゆえに、自らの判断で進められることがおおくやりがいを感じられる一方で、人材を活用せねばならないのでマネジメント能力が身につきます。
SIerもITコンサルも、結局はお客さん側の言いなりで、お客さんが考えたことについて手を動かして納品するのみです。
ただ、その分スキルや経験を驚くほど身につきます。
どちらも一長一短はありますが、最終的なキャリアとして金融機関のSEを考えてみるのがよいでしょう。
]]>底辺システムエンジニアの一番の悩みといえばお金。
正直、どれだけ勤務時間が長くてツライ労働環境でもたくさんお給料が貰えれば少しは納得いきますよね。毎日22時まで働いても年収で1,000万円もらえれば少しは気持ちが楽になります。
そこで、この記事では給与水準が高くない底辺SEについてこんなことを解説します。
この記事を書いている著者は、もともと底辺SEとして働きその後、SIer、金融系SEになり現在はITコンサルタントとして働いています。
「底辺システムエンジニアから早々に抜け出すべき理由」という記事でも解説しましたが、IT業界のピラミッド構造がわかると底辺SEの給与水準が低い理由がわかります。
IT業界のピラミッド構造は上図の通りで、ピラミッド上部には大手SIerが君臨しており上流工程にあたる仕事を担っています。
大手SIerとは、NEC、富士通、日立、DELL、野村総研(NRI)、日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)などがあります。
ピラミッド中部には中堅・中小SIerで、最上部の大手SIerから下請けされた業務を担当します。ウォータフォールモデルに沿って言えば基本設計・テスト設計から、場合によっては開発・テスト実施までこなすこともあります。
そして、最下部に位置するのが中小・零細SIer(もはやSIと呼べるのかは微妙)です。
ピラミッド中部の中堅SIerから委託された業務をこなすのが主で、下手すると四次請けだった、なんてこともザラ。
ピラミッドの最下部に位置するのが底辺SEと解説しました。
底辺SEの仕事内容に踏み込んでみると、給与水準が低い理由が見えてきます。
底辺SEの役割は”作業者”なので、裁量権はありません。
「僕はこの仕事をこうやって、もっと良くしたいんだ!!」という思いがあっても叶わぬ願いです。何度こんな想いになったことか・・。
もし、やる気があれば現場監督(元請けor二次請け)に想いを伝えて、少しは裁量を握らせてもらえることがありますが、大規模システム開発の現場ではほぼ無理です。
なぜなら、大規模案件は「もはや、なんの案件かわからなくなってくる」からです。
二次請け、三次請けと仕事が降りてくると、仕事の本質が見えにくくなり、ゴールがわからなくなります。自分が案件のどの部分を担当しているのわからないのです。
裏を返せば責任を問われづらい仕事でもあり、納品物が納期に間に合わない・要件に合わないくても責任は元請けが背負ってくれます。
要するに、底辺SEは上流のSIerから言われた仕事をこなすだけ。いわゆるヤラサレ仕事です。
当時の私は給与をもらえるだけありがたい。クリエイティブな仕事じゃないから仕方ないよなーと諦めていました。
給与を上げたいならそれなりに責任感を問われて、自らの脳みそを使わないとダメだ!!と常々感じていました…。
もしあなたが「自分は底辺SEかもしれない」という自覚があるなら、より適正な給与を受け取れる環境に進むべきです。
なぜなら、底辺SEの給与・待遇は上流で中抜きされている事実があるからです。
そして、いますぐにでも私と同じように底辺SEから抜け出して、あなたのスキルに見合った給与を獲得するべきです。
底辺SEが早々に抜け出すべき理由と、そのためのアクションは↓の記事で解説しています。
システムエンジニアの中でも給料が高いのが金融系のSEです。
メガバンク系のSEであれば30代前半で年収1,000万円に到達することも珍しくありません。また、福利厚生もとても充実しており本体の銀行と待遇はあまり変わりがないのです。
ただ、担当するシステムによっては土日出勤もあり、基幹系システムの更改に携わる場合は深夜勤務もふつうにあります。
金融機関のシステムリリース作業は年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みなどの大型連休を使っておこなわれることがほとんどです。
]]>